熊本で新しいキャリアを築きたい看護師へ

まずは医療現場の現状を把握しよう!看護師の転職市場は?

熊本の転職動向をチェック

熊本の転職動向をチェック

看護師転職市場は活発化

新型コロナウイルスの感染拡大により、医療系の求人は一時的に減少しましたが、2021年には看護師を含む医療・福祉系の求人数はすでに2019年頃の水準に戻っていました。他職種と比べても医療系の採用ニーズは安定しており、現在も高い水準を維持しています。

有効求人倍率は全国平均を上回る

熊本の看護師の有効求人倍率は3.41倍と、全国平均の2.34倍を大きく上回っています。これは、求職者1人に対して3件以上の求人がある計算で、看護師が常に不足していることを示しています。しかし、求人には地域や施設、診療科で偏りがあるため、希望する条件の求人が見つかるかどうか、といった課題もあります。

平均年収は全国平均を下回る

熊本の看護師の平均年収は約424.4万円と、全国平均の491.8万円よりも低く、全国ランキングでは46位でした。ただし、ナースセンターで募集されている求人を見てみると、月収が23.7万円~33.7万円、賞与を含めると年収換算で約356万円~506万円と幅があるため、条件によっては全国水準に近づく場合もあります。

地域医療の特徴と課題

平成28年の熊本地震を契機に、熊本では災害医療の強化に取り組んできました。震災時に発揮された医療機関間の連携を平常時にも活かし、緊急医療や周産期医療の提供体制の再構築が進められています。一方で、建物の倒壊などにより地域の中核病院が機能不全に陥った場合は課題が残ることが明らかとなり、現在も再構築が進められています。
県全体を見渡すと、地域ごとの医療格差が顕著です。熊本市を除く県北部では医師の数が少なく、医療提供体制の維持が難しい状況です。また、医師数が一定水準に達している地域でも医師の高齢化が進んでおり、そのような地域では若手医師の確保が、医師不足の地域やへき地では医師の確保に加えて、限られた医療資源をいかに有効に活用するかが、喫緊の課題となっています。
こうした課題に対応するため、県では「地域医療構想」を策定しています。この構想は、急速な少子高齢化による医療・介護需要の増加や疾病構造の変化に対応するため、都道府県が将来の医療提供体制を描くものです。病床機能の役割分担を進め、患者が住み慣れた地域や自宅で安心して医療を受けられるよう、在宅医療の推進にも力を入れています。
また、「くまもとメディカルネットワーク」の整備も進められており、医療機関間の情報共有や連携強化を図ることで、地域全体の医療の質と効率性を高める取り組みが行われています。
今後は、チーム医療や在宅医療の知識・技術がより求められるようになります。看護師にとっては病院勤務だけでなく、地域医療に貢献するキャリアも選択肢の1つとなるでしょう。